手放した物

一生使うと思っていたものですら不要になることもある

2016年から使い始めたグレゴリーのデイアンドハーフというリュック。

タウンユースなデザインなのに33Lという容量が魅力で、当時の自分にとっては「これがあればカバン一つでどこでも暮らしていけるかも」と思わされたリュックでした。

そんな魅力的なリュックにも欠点が一つ。

それが外側にポケットが一つもないことです。

このシングルポケットはリュックの外側に取り付けられる拡張ポケットなので、これがあることでメインのファスナーを開閉しなくても小物を出し入れすることができ、とても便利。

シングルポケットが取り付けられたデイアンドハーフは無敵!!!

デイアンドハーフとシングルポケットの中に入れた最小限の荷物で、日本と海外を行ったり来たりしながら遊んだり仕事したり飲み潰れたりしてきました。

このまま一生こうやって暮らしていきたいと思っていましたが、人生生きているといろいろ変わります。

行ったり来たりだったライフスタイルはやがて定住へ。

ホテル住まいからアパートへ。

一人暮らしから二人暮らしへ。

二人暮らしから二人と一匹暮らしへ。

そうなっていくと、カバン一つに収まる荷物で一生遊んで暮らすと思っていた生活も変わってきます。

生活も変われば必要なものも変わり、必要なものが変わったことで持ち歩くカバンも変わりました。

そうやって使わなれなくなっていったデイアンドハーフですが、シングルポケットは他のグレゴリーのリュックにも取り付けられてなんとか自分の生きる道を探し続けました。

ところが昨年くらいから、ついにリュックもグレゴリーを卒業。

役目を終えたシングルポケットですが、まだ世間的に価値はあります。

なぜなら今はなきUSA製の急タグだったから。

フリマアプリでは買った時と同じくらいの値段で売れました。

つまり7年くらい使ったけど、ほぼタダです。

いろんなところに一緒に行ったシングルポケット。

次の使い手のところでも活躍してくれますように。

今まで本当にありがとう。

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